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2009年11月16日 (月)

離婚原因としての「破綻」

前回、夫婦関係の破綻について書きました。
http://houritu-daichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-4f4e.html

破綻というのは、
「夫婦が婚姻継続の意思を実質的に失っており、婚姻共同生活を回復する事が不可能であると客観的に判断できるような状態のこと」
です。

では、具体的にどういうケースが破綻と認定されるのか。
最高裁平成16年11月18日判決(家月57巻5号40頁)でとりあげられたケースを紹介します。

 判決は以下のとおりです。

 上告人(妻)は,離婚を拒絶しているが,それは,法律的な婚姻関係の継続により経済的な安定を維持できるからであって,被上告人(夫)に対する情愛によるものではなく,被上告人(夫)と同居して生活する意思はないこと,被上告人(夫)が上告人(妻)及び長男と別居してから約2年4か月が経過しており,その間,被上告人(夫)は長男とさえ会っておらず,家族としての交流がないこと等を併せ考慮すると,上告人(妻)と被上告人(夫)とが,将来,婚姻関係を修復し,正常な夫婦として共同生活を営むことはできないものと解され,その婚姻関係は既に破たんしており,民法770条1項5号所定の事由があるというべきである。

判決文をかみ砕いて説明すると
1 妻は、離婚をしたくないといっているけれど、夫と一緒に住む気はない
2 妻は離婚をしたくないといっているけれど、それは法律上結婚しているということで、経済的な安定を維持できるからだ
3 別居期間は約2年4ヶ月になっている
4 別居期間中に家族の交流はない

以上からすると、将来,婚姻関係を修復し,正常な夫婦として共同生活を営むことはできないと判決は認定しています。

このような状態を「破綻」と認定しているわけです。

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