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2009年11月19日 (木)

有責配偶者とは?

 以前、有責配偶者からの離婚請求について書きましたが、
http://houritu-daichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-61ae.html
 そもそも、有責配偶者とは何?という問題には答えていませんでした。

 有責配偶者とは、
 「民法770条1項5号所定の事由による離婚請求がその事由につき専ら又は主として責任のある一方の当事者」をいうとされています(たくさんの判例がありますが、例えば、最高裁平成16年11月18日判決家月57巻5号40頁)。

民法770条1項5号というのは、
 「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。」
をいいます。
 これは、婚姻関係が破綻したことを意味しますから、有責かどうかを決めるにあたっては、まず婚姻関係が破綻しているといえなければなりません。

例えば、最高裁平成16年11月18日判決(家月57巻5号40頁)の原審(高裁判決)は次のように判断しています。

(1)が婚姻関係が破綻していること
(2)が有責性の判断です。

原審は,前記の事実関係の下において,次のとおり判断し,被上告人の離婚請求を認容し,長男の親権者を上告人と定めた。
(1) 上告人(妻)は,離婚を拒絶しているが,それは,法律的な婚姻関係の継続により経済的な安定を維持できるからであって,被上告人(夫)に対する情愛によるものではなく,被上告人と同居して生活する意思はないこと,被上告人が上告人及び長男と別居してから約2年4か月が経過しており,その間,被上告人は長男とさえ会っておらず,家族としての交流がないこと等を併せ考慮すると,上告人と被上告人とが,将来,婚姻関係を修復し,正常な夫婦として共同生活を営むことはできないものと解され,その婚姻関係は既に破たんしており,民法770条1項5号所定の事由があるというべきである。
(2) 被上告人は,遅くとも平成12年7月ころから,Aと性関係にあったものと推認されるのであり,これが婚姻関係破たんの原因となったことは明らかであるから,被上告人は,上記破たんにつき主たる責任があるというべきである。
(3) しかしながら,上告人は,かなり極端な清潔好きの傾向があり,これを被上告人に強要するなどした上告人の前記の生活態度には問題があったといわざるを得ず,上告人にも婚姻関係破たんについて一端の責任がある。これに加えて,上記のとおり,上告人と被上告人とは互いに夫婦としての情愛を全く喪失しており,既に別居生活を始めてから約2年4か月が経過していること,その間,上告人,被上告人夫婦間には家族としての交流もなく,将来,正常な夫婦として生活できる見込みもないこと,上告人の両親は健在であり,経済的にも比較的余裕があること等の点を考慮すると,被上告人が不貞に及んだことや上告人が子宮内膜症にり患しているため就職して収入を得ることが困難であることを考慮しても,被上告人の離婚請求を信義誠実の原則に反するものとして排斥するのは相当ではないというべきである。

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