« 婚姻中のセックスレスの法律問題 | トップページ | 面会交流と慰謝料請求 »

2012年5月 7日 (月)

面会交流の妨害と慰謝料

面会交流を妨害された場合、そのことを理由に慰謝料を請求することは可能です。
もっとも、妨害されたということだけで請求が認められるわけではなく、子の福祉を中心にして、父母双方の事情を総合考慮するという手法を裁判所は取ります。

東京地裁昭和63年10月21日判決(家月 41巻10号145頁)は、
 協議離婚の際父母間で合意した父と未成熟子との面接交渉が母によつて妨害されたとして、父子の母に対する慰謝料請求を認めた事例
です。

 このケースでは、協議離婚とのときに、1か月に1回(原則として全日)子どもと面会させるという約束をしていたのに、面会させなかつたり、面会させても全日という原則を守らなかったりしたという事実が認められています。

 興味深いのは、裁判所が慰謝料を認定している基準です。

 原告は、
  1 本来面会できるはずの回数につき、面会の機会も設定されなかつたときは、1回につき金20万円
  2 一応面会できたが、被告側の都合によつてついでに面会の機会を作つたり、十分な時間的余裕を持たなかつたときには、1回につき金10万円
  3 面会の約束にもかかわらず、これが破棄されたときには1回につき金30万円
 の慰謝料が妥当だと主張。

 裁判所はそれは高すぎるとして、
1 一部面会ができた場合
  午後2時ころから面会がされた場合について 1回あたり金5000円
  午後7時から面会がなされた場合について 1回あたり金1万円
2 面会の約束がされなかつた場合については、1回あたり金2万円
3 面会の約束がされたにもかかわらず、破棄された場合については1回あたり金3万円
という基準を設定しました。

これはひとつの裁判例であり、この基準がほかの裁判例で踏襲されているわけでもないのですが、ひとつの考え方として参考にはなるかと思います。

離婚関係のご相談は無料(初回)
 ***************************************
千葉市中央区中央4-8-8日進ビル5F
法律事務所大地
電話でのご相談受付は
  平日午前9:15〜午後5:00は、043−225−0570まで。
  平日午後5時〜午後7時半、土日祝午前9時から午後7時半は、
  043−221−1388(相談受付専用)までお電話下さい。
  ****************************************

|

« 婚姻中のセックスレスの法律問題 | トップページ | 面会交流と慰謝料請求 »

面会交流」カテゴリの記事