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2013年10月 2日 (水)

別居2年で離婚を認めなかった裁判例

 別居期間2年であるのに,妻からの離婚請求が認められたなかったケースがありますので紹介します(東京高裁平成25年4月25日判決 ウエストロージャパン)。

 夫婦は結婚してから約12年半で別居。子どもはいませんでした。

 妻側は離婚訴訟で,夫に不貞行為があると主張しました。実際,夫は特定の女性とチャットをしたり,一度女性のところに会いに行ったりしています(夫もこのことを認めています)。

 裁判所は,「夫のそのような行為は妻に不信感を抱かせるものではあるが,その後10年もの間,特に大きな問題もなく結婚生活を続けていたのであるから,そのような行為を現時点では離婚原因とすることはできないし,不貞については証拠がない」と判断しました。

 また,夫は妻の母に対して足を2回蹴るなどしているのですが,裁判所は,

 ・この暴行以前に夫には粗暴な言動がない

 ・夫のこのような行為について妻が精神的衝撃を受けるのはもっともなことだが,暴行が行われる直前に夫の父が入院するといった事情があり,夫はそのような暴行を繰り返しているわけではないので,夫の暴行で婚姻関係が破綻したとはいえない

と判断しています。

 このように,夫の行動には問題がないとはいえないのですが,夫婦関係が長年ににわたって安定していたことを重視し,2年程度では破綻とはいえないと判断しているのです。

 別居して何年で離婚と認められるのかというのは,一概には言えない大変難しい問題です。3年前後としている考えも示されていますから,2年という期間は非常に微妙なところだったといえます。

 離婚できるかどうかは別居の期間だけでなく,夫婦関係がどのような経緯をたどってきたのかという点も重視されます。

 この点については,立証の問題もからみますので,訴訟に進むべきかどうかについては,慎重な検討が必要です。一度,弁護士にご相談をされることをお勧めします。


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