« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »

2016年12月

2016年12月12日 (月)

モラハラは裁判所にわかってもらえるか

Q 配偶者からモラハラされましたが、裁判所で分かってもらえるものでしょうか?

調停と裁判(訴訟)では、裁判所の理解の仕方が違います。

【調停の場合】
調停はあくまでも話し合いの場。調停委員は、証拠をみて事実を認定するという作業をしません。
ですから、モラハラを一方はしたと言っているけれども、一方はしてない、そんなこと言ってないということになれば、調停委員からは、こんな感じの反応になることが多いようです。

「あなたは配偶者からモラハラされたって言ってるけど、相手はそんなことはしてないって言ってるから、私たちとしてはどちらが正しいのか決められません。だから、この点はそれ以上立ち入らないでお互いが合意できるところがあるかを話し合っていきましょう」

モラハラ被害者からすれば、理解されなくてがっかりですが、これは裁判所の調停の限界で仕方がないところもあります。

ただ、モラハラなどというものを理解していない調停委員もまだまだ多いです。
そんなのモラハラじゃないというようなリアクションをされてしまうこともあるでしょう。何のために調停をしているのか分からなくなってしまうときもあるでしょう。一人で調停を進めていくのが難しくなってきたら、それなりの対策を立てていく必要がありますよ。モラハラをよく分かっている弁護士と共に戦ってください。

【裁判(訴訟)の場合】 
裁判官は、判決を書くときは、証拠に基づいて、モラハラがあったかなかったかを認定していきます(事実認定)。

ここで注意したいのが、「判決を書くときは」というところです。じゃあ、判決を書くまではどうかというと、裁判官はポーカーフェイスでなかなか考えを明らかにしてくれません。

裁判官がどんなことを考えて事実を認定していくのか知っておいてください。

「当事者双方に争いがなければ、簡単に事実を認めるが、そうでない場合(争いがある場合)は、やたらと慎重になる」

これが裁判官の特性です。

モラハラをしたことを配偶者も認めている場合(めったにありませんが…)。この場合は裁判官もその事実があったと簡単に認めてくれます。

モラハラを一方はしたと言っているけれども、一方はしてない、そんなこと言ってないという場合。
この場合はそれなりの証拠がなければいけません。

それなりとは、どのくらい?

モラハラって言葉の暴力です。
言葉だけに後に残りません。
「あの人はあのときこんな風に言ってた」ということを法廷で話すことではダメなのか?こういう証拠を「供述証拠」というんですが、残念ながら、裁判官は、この「供述」というものをあんまり信用してくれません。
DVのケースですら、診断書とか写真などの証拠が存在しないと裁判官は一方が殴ったという認定をなかなかしてくれない。つまり、裁判の上では、殴っていないことになってしまうわけです。

一方の言ってたことを裁判官がなかなか信用しないのは、争いになってからは、双方が言いたいことを言いたい放題にいうという風に裁判官が考えているからです。ですから、争いになる前に書いていたようなものがあればそれはかなり強力な証拠になります。

例えば、日記です。今はあまり付けている方がいませんが、モラハラで離婚を考えている方は日記は大事です。
日記というのは、皆さんが考えている以上にかなり強力な証拠なのです。

少し前の裁判ですが、ブログに日記を書いている方がいて、それが証拠になったというケースもあります。
日々書いていくということが裁判官にはアピールになるのです。

ご相談は無料(初回)
***************************************
千葉市中央区
法律事務所大地
ご相談受付は
  平日午前9:15〜午後5:00は、043−225−0570まで。
  平日午後5時〜午後7時半、土日祝午前9時から午後7時半は、
  043−221−1388(相談受付専用)までお電話下さい。
  ****************************************


|

« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »