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2017年2月19日 (日)

不貞をしていること=有責配偶者とは限りません

「有責配偶者」となると、法律上いろいろ難しい問題が生じます。
「有責配偶者」になってしまうと、離婚が認められるのがかなり厳しくなるのですよね。判例上は、相当長期の別居(少なくとも5年以上)、未成熟子がいないこと、配偶者が精神的・経済的過酷な状況とならないことの3つの要件が必要です。

「有責」の代表例は不貞ですね。ただ、一方の配偶者が不貞をしたからといって、「有責配偶者」にあたるかというと、そうでもない場合もあるというのが、法律実務の難しいところです。

まず、不貞を立証できるのか?という問題があります。証拠によって不貞を証明する必要があります。相手が不貞を認めてくれればよいのですが、そうやすやすと認めない場合もありますから、証拠が必要です。

不貞の立証のほかにも、こんな問題があります。自分の方にも、離婚原因となるような責任がないのか、という問題です。例えば、夫のほうが暴力・暴言をまずしてしまって、それで妻が不貞をしたというような流れだと、夫にも妻にも離婚の原因がありそうです。

こういう場合に、妻は「有責配偶者」となるのでしょうか?私は、ならないと思います。「有責配偶者」とは、”離婚原因につき専ら責任のある一方当事者”のことをいいます。「専ら」というのがポイントです。先のケースでは、夫がまず暴力を奮っていますから、夫にも責任があるともいえます。

もちろん妻も不貞をしてしまっているので、責任はありますから、双方に離婚原因があります。こういう場合は、どちらも「有責配偶者」とはいえません。このように離婚原因が配偶者のどちら側に主にあるのかがポイントなので、「双方ともに有責配偶者」という状態はないことになります。つまり、離婚原因が相手にもあるので、離婚は認められます。

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