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2017年3月 5日 (日)

離婚裁判。するかしないか、それが問題

別居期間が3年~5年あれば、それだけで法律上の離婚原因(判決で離婚が認められる)になるのですが、別居期間がそれよりも短いときに、裁判まで踏み込むかどうか、これはかなり悩ましい問題です。

別居期間が短くても、配偶者に離婚原因(例えば、不貞)があることを立証できれば良いのですがこの「立証」というのが厄介です。ここで、「証拠」という問題が出てきます。

弁護士サイドとしては、決定的な証拠があれば、”この件は確実に勝てる”という判断になりますが、そうでない場合、かなり迷います。一つには、その証拠を突きつけた場合、配偶者側がどういう主張をするのかわからないこと、もう一つは、裁判官がどう判断するのかが読みきれない。

例えば、LINEでどうみてもラブラブにしか見えないやりとりをしている証拠があるとします。ただ、普通こういうやりとりではエッチをしたことなんかはそのものズバリは書かれていませんよね(たまに、そのものズバリが書かれていることがあり、びっくりしますが)。

その証拠をもとに裁判をしたとします。配偶者側が「その人とは不倫してました、ごめんなさい」と言ってくれれば、こちら側の勝ちです。何ら問題なく離婚が認められますし、慰謝料も認められるでしょう。しかし、「それは恋愛ごっこのやりとりをしていただけで実際は何もしていない。」と主張されたらどうでしょう。
そう主張されてしまうと、最終的には裁判官がどう判断するのかが問題となってきます。

裁判例が積み重ねられているものについては、予測は可能なのですがね。しかし、全ての裁判例が公にされているわけではありませんし、言い訳というのは、モグラ叩きのように、一つがだめとなると、また別の言い訳がでてきますから、裁判例というものは追いつけず、裁判官がその場その場で判断するということになります。

ということで、裁判官の判断は読み切れないのです。裁判官自身、判決を書いているときに気が変わることもあるでしょうから。そうすると、このような状況においては歳版をするかどうかは”賭け”のような感じにもなってきます。勝てるかどうかわからない、勝つかもしれないが、負けるかもしれない、それでもやってみるかと。

もっとも、裁判というのは判決だけではないのですね。和解(合意)という終了手段があります。裁判をやり始めたときは合意なんてできなさそうだったのに、結局和解で終わったというケースは結構あります。判決と和解は一審では半々くらいです。意外と和解は多い。

タイトルで「離婚裁判。するかしないか、それが問題」と掲げておきながら、こんな程度しか書けないのですが、物事には勢いというものがあって、法律上は離婚原因が問題になりそうでも、結局相手が争わずに終わるということはかなりあります。

以上述べた点は弁護士によっても考えにかなり幅があるところだと思います。
特に証拠の見方というのは、慎重派からすれば、固く考えますし、私は割りと勢い重視派なので、立証の問題を見据えつつも、今の流れを踏まえて判断することの方が多いです。

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